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一粒万倍日・大安・天赦日とは?財布を買う日を決めている「暦注」のしくみ

更新日 · 2026-07-27

宝くじ売り場ののぼり、財布メーカーの広告、スマホのカレンダーアプリ——「今日は一粒万倍日」の通知に、心当たりはないでしょうか。結婚式は大安に、葬式は友引を避けて。日本人の暮らしには、いまだに「日の吉凶」が驚くほど深く編み込まれています。

この吉日たち、いったい誰が決めているのか。答えは「暦注」——暦に書き込まれた注釈という、千年もののシステムです。

六曜:カレンダーの小さな文字

カレンダーの日付の下に小さく印刷された「大安」「仏滅」「友引」。これが六曜です。先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六つが順繰りに巡り、旧暦の月初めでリセットされる——ただそれだけの、純粋に機械的なサイクルです。

意外な事実をふたつ。第一に、六曜は中国由来ながら日本で本格的に流行したのは幕末から明治以降と、伝統としては案外若いこと。第二に、「仏滅」「友引」という字面は後付けの当て字で、仏教とは無関係であること(仏教界自身が繰り返し表明しています)。それでも「大安の結婚式」「友引を避ける葬儀」は現代日本の式場・斎場の稼働率を実際に左右し続けています。

一粒万倍日:一粒の籾が万倍に実る日

一粒万倍日は、干支と節気の組み合わせで決まる吉日で、月に数回巡ってきます。名前の由来は「一粒の籾(もみ)を蒔けば万倍に実る」——つまりこの日に始めたことは万倍になって返るという発想です。

だから財布の新調、開業、口座開設、宝くじ購入がこの日に集中します。注意書きも伝統に織り込み済みで、「借金や喧嘩も万倍になる」——増やしたくないものは、この日に始めるなというわけです。

天赦日:年に数回の「最強」

暦注の最上位が天赦日(てんしゃにち・てんしゃび)。「天がすべての罪を赦す日」とされ、季節と干支の特定の組み合わせでしか成立しないため、年に5〜6回しか巡ってきません。

近年の開運ブームで「天赦日×一粒万倍日」の重なる日は最強開運日と呼ばれ、SNSのトレンドに入り、財布売り場に行列ができます。希少性がイベント性を生む——マーケティングの教科書のような現象が、千年物の暦の上で起きているわけです。

寅の日・巳の日:動物の吉日

十二支は年だけでなく日にも割り当てられています。寅の日は「千里を行って千里を帰る」虎にあやかる金運と旅立ちの日、巳の日(特に60日に一度の己巳の日)は弁財天の使いである蛇にちなむ財運の日。「虎柄の財布」「蛇革の財布」という定番の縁起物は、この暦注から来ています。

賢い楽しみ方

正直に言えば:干支と節気の機械的な組み合わせが、財布の金運や事業の成否を左右する証拠はありません。六曜にいたっては、明治政府が迷信として一度禁止した歴史すらあります。

それでも吉日カレンダーには実用があります。締め切り効果です。「いつか財布を替えよう」「いつか開業届を出そう」——先延ばしにしていた小さな決断に、暦は具体的な日付をくれる。大事なのは日付の魔力ではなく、決断が実行に変わること。そう割り切れば、一粒万倍日は千年物の「行動トリガー」として今日も現役です。

ORACUL の吉日カレンダーも同じ精神で提供しています——娯楽と文化的参考のためのものであり、金融その他の専門的助言ではありません。

今日の六曜は?次の天赦日はいつ?吉日カレンダーページで、一粒万倍日・天赦日・寅の日まで一覧できます——無料です。

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